白いお花

※ほわんと浮かんだおはなしをのせています。


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ある小高い原っぱに白いお花が
一輪咲いていました。

夜になると花は真っ暗な中
青白く光っているかのようにみえ
それはそれは美しく綺麗なのでした。

ひとりぼっちの花は
青空をみては遠くへ思いを馳せて泣き
夜空をみては遠くの星に
思いを馳せて泣くのでした。

あんまりにも見ていて切なくなるので
原っぱたちは口々に声をかけました。

けれどお花は上ばかり見て
小さな優しい声がお花に届くことはありませんでした。

来る日も来る日も花は泣き続けました。

花は上ばかりみて
まわりに目を配ることはありません。

少しずつ、少しずつ
花のまわりの状況は変わってきておりました。



原っぱに木の芽が芽吹き成長して樹となりました。

そんな木々がたくさんでき、たくさん成長し

ある日お花を覆うかのように
木々が生い茂っておりました。

ようやくまわりの状況に気付いた花に
木々が語りかけました。
 
あなたがあんまりにも泣くものだから
僕たちが森になってお空を隠してしまおうかと思うんです。

ひとりぼっちだと思っていたお花は
天から声をかけられてびっくりしました。


こうして森がこの世にはできていったのかもしれません。

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by denmosou | 2018-03-14 13:30 | 狛さんたちのおはなし | Comments(0)